東京・立川の小学校侵入事件から考える2025年の教育現場

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2025年度、初更新の記事になりました。

今年度も教育現場にとってはなかなか大変な状況が続きそうです。

なんといっても、ゴールデンウイークの連休明けに起きてしまった、小学校への侵入事件は衝撃的でした。

2025年5月8日に発生した小学校侵入事件の概略

東京・立川の小学校侵入 いじめ対応を巡るトラブルが背景か(2025/5/8付毎日新聞記事)

「防ぎようがない」 小学校侵入・暴行事件で浮かぶ学校防犯の難しさ(2025/5/9付毎日新聞記事)

立川市立第三小学校に、男性2人が侵入し、教職員5人が暴行された事件。

この暴行容疑で逮捕された40代男性は、児童の30代母親の知人だったということです。被害にあったのは2年1組ということで、侵入した男性は、ビンをたたきつけたり、椅子で先生を殴ったりするなどをしたようです。

さて、きっかけはいじめ対応のトラブルということですが、立川市からの記事は以下の通りです。

立川市立第三小学校の不審者対応について(令和7年5月9日発表)

この発表を見る限り、一方からの訴えだけであり、本当にいじめがあったのかという点についても少し落ち着いて分析をしなければいけないのかもしれません。

また、加害側の情報が出ていないことが気になってしまいますが、一応、公式の報道としては、被害者の特定につながるために実名報道はしない、ということになっています。

昨今の現状を見ると、いろいろと勘ぐってしまいたくなる方がいらっしゃるのもわからないでもありません。近隣の状況だったり、名前が出てしまうとなにか違う要素で困ることがあるのか、などというのはTwitter上でも話題になり、一定数のコメントが流れていく様子を私も見ていました。

学校のセキュリティをやり玉に上げるのは正しいのか

上記毎日新聞の5/9付の記事のタイトルにもあるように、保護者と偽って学校内に侵入することはそこまで難しくないのかもしれません。

文科省が実施している状況調査では、玄関にインターホンを設置している学校が60.2%、防犯カメラを設置している学校が64.6%とのこと。これも2023年度時点の数字です。

一方で、警備員を配置している学校は8.0%で、9割以上の学校では教職員が対応している状況のようです。この8.0%というのも、果たして公立校だけの数字なのか、私立学校の守衛さんなども含めた数字なのかが気になるところです。もしそうなってしまうと、事実上、公立校は警備員の配置率はかなり低いことになってしまいそうな気もしてしまいます。

このような事件が起こるようになってしまうと、税金から警備員の配置なども検討が加速する世の中になってしまうのかもしれませんね‥

おわりに

こんな現状だからなのか、各都道府県の教員採用試験の倍率もなかなか悲惨なことになっているようです。ついに、倍率が1倍を切ってしまう自治体や校種もちらほら出てきてしまったようです。

これに加えて、新・技術分野の話も出てきています。

今後も日本の教育界がどうなっていくのか、注視していきたいと思います。

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