元記事はこちら。
https://news.ntv.co.jp/category/society/18aa0bc202964c21b70c268189e6fd28
Yahoo!ニュースの記事はこちら。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1fc58ec3f6fa77d5c574c471ba3fee49d1bac89
教員の確保のために、全国初で大学3年生でも教員採用試験が受験できるようにするということです。
今までも、教育実習の成績と大学の推薦だけで採用を決める自治体(※福岡市)もあり、話題になりました。
東京都の教員確保に向けた取り組み
ご存知の方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、東京都は近隣県でも東京都の教員を募集する広告を出していました(節操ないと思う方もいらっしゃると思います)。
私が偶然見かけたのは、埼玉県のターミナル駅である大宮駅で乗り換えをしたときのこと。
柱にモニターが設置され、企業の広告が流れているものがあると思います。
企業広告に混じって出てきたのが東京都の教員になりませんか?という広告。
全国的に教員のなり手不足が話題になっていて、近隣県だって苦労しているのは容易に想像ができるのに、近隣他県でも募集を呼びかけなければいけないのかと思ってしまいました。
(写真を撮影しようかと思ったのですが、電車の乗り換え時間が迫っていたために撮りそこねてしまいました‥)
Twitter上での反応
公式マークがついている方、フォロワー数が多い方、メディア出演もされている方などから引用させていただきました。
私自身も真っ先に感じたのがこれです。
滑り止め的に試験を受けられる→就活にも力を注げるというもの。
受験者数は一定の増加はするでしょう。
ただ、その後の辞退数や割合などのデータなど検証しなければならないことはたくさんあると思います。
こちらはどちらも大御所の方の発信を引用しています。
おそらく多くの教員が感じていることだと思います‥
結局はこれに尽きますよね‥
Yahoo!ニュースのコメントより
有識者として度々登場しているのは、聖ドミニコ学園の石川一郎氏。
的を射た発言をしている場合もあれば、的外れの場合もあると感じる場合も少なからずあると思っています。
氏が言うにはこの取り組みは良いと感じたとのこと。
もちろん、就職活動との兼ね合い、教育実習との兼ね合いなど考えなければならないことは多岐に亘ります。
その中でも、現状のやり方では教育に興味ある学生も逃げてしまっている話もよく耳にするということで、改善しようとする取り組みが大事という感じでしょうか。
その他一般のコメントも2つほど紹介しておきます。
“どうも世の中が考えていることと、偉い人が考えていることとの間に乖離がある。これまでやってきた調査や、「#教師のバトン」の取組みはなんだったのか? 現場で苦しんでいる教員の声の中に、一つでも「もっと教採を早い時期にやってくれれば…」という意見があっただろうか? もしそれが解決策になるなら、途中で休職、退職する教員が多いのは何故なのか? もっと本気で現場の声に耳を傾け、課題を把握してもらいたい。”
“お役所って本当に形だけ。取り敢えず人数確保の観点しか考えないからこんな愚策が、出てくるのだろう。根本は何?今いる教員からの不満が教師のバトンから始まってるんだよ。現在の働いている人の声を吸い上げないと。本当の問題は試験の時期ですか??3年のうちに決まろうが、4年生で優秀な人材は魅力ある会社に内定を受け、会社に行くでしょう。教員は若者や働く人にとって魅力ある職業になっていますか??根本をもっとよく考えたほうがいい。”
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1fc58ec3f6fa77d5c574c471ba3fee49d1bac89/comments
やはり滑り止めの話も出ていますし、根本から変えていかないと意味がないという話も出ていますね。
おわりに
トップページでも述べていますが、教育は国の根幹を支える人を創る活動です。
きちんとお金をかけないと、国の将来も大変になると思っています。
こんな活動をする自治体も出てきてしまいました。
こちらについてはその内容も見ていただくと思うことが多々あると思います。
公教育(特に義務教育)がある程度の質を担保できている(できていた)からこそ、現在の日本があると思います。
今後も教員のなり手不足はしばらく続くと思います。
国や地方自治体などの行政側がどのように軟着陸させるのか、どこに着地点を見出すのかは今後も注目です。
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