2月の上旬には各所で話題になっていた、東京都大田区の部活動指導員の求人情報。
現場の教員からは様々な観点での反応が見られます。
求人情報の詳細
求人情報としては、週4時間、5日間の勤務で20万円の収入というものです。
単純に計算すると、時給2500円ということになりますね。
また、公立学校の共済に加入することができるという好待遇。
生活費を考えると、コーチ以外の仕事も掛け持つ必要がありそうです。
Twitter上での反応
分かりやすいツイートがありますのでご紹介します。
実際のところ、4時間以上の部活動を始動して3000~4000円しか支給されなかった経験がある人からすると、モヤモヤするところはあります。
私自身の経験はこちらの記事にまとめてありますので、合わせてご参照ください。
私が想定する理想的な勤務環境は
この部活動指導員の報酬がそのまま今後も継続していく(身分の安定性)というのがまず第一条件です。
これがある程度約束されている上で、私立学校の非常勤講師を掛け持ちます。
担当することができる授業時間数は午前中の授業ということになるでしょうか。
それでも16~20時間程度担当することができれば立派な収入に近づくように思われます。
自分自身の休みの確保についてですが、休日1日、平日1日に取得するような旨があったと記憶しています(違うかもしれません)。
単純に週の真ん中を休日設定にしてもいいと思います。
また、休日法を視野に入れて火曜日を休日設定しておくのもいいかもしれませんね。
ただ、日曜休み&隔週土曜日休みという休日設定を経験したことがある立場としては、やはり連休があったほうが身体は休まります。
部活動の大会が日曜日に多い地域であれば、金曜日を休日にして金曜・土曜と休みにするように動くのがいいと思いますし、土曜日に指導員としての需要があるのであれば、日曜日・月曜日を休みにするかもしれません。
この勤務形態のいいところは、授業と部活動だけに集中することができる点。
その他のホームルーム運営などは考えなくていい点でしょうか。
本当に子どもと向き合う時間を確保したいという方にはオススメなのかもしれません。
一方で、部活動をやりたくて教員になったという方からすると、自分たちのやりがいが奪われてしまうことを懸念している方もいるようです。
そういう観点でも、今回のこの大田区の求人情報は業界に一石を投じたといっていいかもしれません。
これくらいの手当を出さなければ人材がつかない、と。
42連勤→1休み→75連勤(部活動のせい)で初任者のときに体調を崩した自分としては、部活動については是々非々の立場です。
教育的効果はもちろんありますが、学校教育の軸である教科指導に影響が出てしまうようでは問題だと思います。
コメント