元記事はこちら
https://reseed.resemom.jp/article/2023/08/09/6964.html
様々な議論があったと思います。
過去に当ブログでも取り上げています。
記事によると、前倒し選考は受験者数が2540名で、1829名が選考を通過したとのこと。
通過率は72.0%とのことですが、小学校に限ると778名/921名の合格となっており、やはりそうなったか、という印象です。
初めての運用なので、今後の動向(来年度の動き)も含めて見ていかなければいけないと思います。
前倒し選考の通過者は、次年度で同じ校種・教科で受験する場合に1次選考の教職教養と専門教養試験が免除される仕組みになっています。
正直な話、この制度であれば、次年度以降のお試しで受験した方も多いと思います。
また、二次試験の日程が重ならないことを活かして、他の自治体の一次選考を受験しようと考える人も出てくるかもしれません。
初めての制度なので人の流れが読めません。
就活を考えている大学3年生も、一次選考の負担が減った(少なくとも準備のための負担は減っているはずです)ので、就活に集中できるでしょう。
世間的に人手不足も叫ばれていますので、民間企業への内定を勝ち取る学生も増えてくるのかもしれません。
教員採用試験の準備の負担が減って就活に集中できるから受かった、というような話も出てくるかもしれません。
そもそもなぜ教員採用試験の前倒し選考をするのか。
1つ目は早期の人材確保により、教員志望者が早い段階で採用の決定を受けることができるため、人材の確保が早まることが期待されています。これにより、教員不足の緩和を期待していると思われますが、有望な若手教育者を他の職種へ流さないとする効果はどこまで実現するでしょうか。
2つ目は受験側にとって選考基準が明確化され、志望者としての準備がしやすくなることが期待されます。上で述べたようなお試し受験のような側面です。これによって、教員志望者と教育機関とのミスマッチを減少させることも期待されているのかもしれませんが、採用選考と実際の現場では雲泥の差があると思います。
もちろん、課題も多いでしょう。
多様な選考時期が設定されることにより、採用のバランス調整も必要になってきます。従来の採用時期とバランスを保つ必要がありますが、逆に言えば前倒し選考も2次選考の受験が必須になっていますので、全体の最終合格者数をどのようにするのかやはり来年の動きも注意具書く見守っていく必要があります。
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