教員採用試験の一次試験の共同実施に向けて検討が開始された件について考察する

働き方

1月末に突如として飛び込んできたこの話題ですが、各メディアでそれぞれ記事化されていますので様々紹介することからはじめたいと思います。

【教員採用試験】一次試験の共同実施に向け検討開始 問題作成の負担軽減へ(1/31付 ANN NEWS)
https://news.ksb.co.jp/ann/article/15140783

教員採用試験 一次選考筆記試験について全国共同実施へ具体的な検討始まる(1/31付 TBS NEWS DIG)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/973924

教員採用の筆記試験、全国共通化に向けて初会合 文科省が夏までに試案、コスト課題(1/31付 産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20240131-OC5PQ5O6XNMPZKAROVYLV27XP4/

公立学校の教員採用試験 一次選考を“共同実施”へ 文部科学省が検討会開催(1/31付 FNN プライムオンライン)
https://www.fnn.jp/articles/-/650940

ということで4つほど引用させていただきました。

もちろんYahoo!ニュースなどでも取り上げられていました。それでは具体的に内容について見ていきたいと思います。

日程についての問題

現在では自治体によって少しズレがあることによって、複数の自治体を受験することができるメリットがあります。

私自身が公立の教員採用試験に合格した際も、日本全国が(おおまかに)3ブロックくらいの日程がわけられていて、7月1週、7月2週、7月3週あたりで一次試験を行う地域がありました。

この、教員採用試験の一次選考について共同で実施しようという点がまず挙げられています。

これによって自治体間の差がなくなるメリット(デメリット)があります。

要するにセンター試験や共通テストのような形式になることによって、受験者側の対策が軽くなるという見方もできるでしょう。

一方で、これをやってしまうと、人気のある自治体に人材が集中してしまうのではないかという懸念も出てきそうな気もしています。

勿論、二次選考などで更にふるいにかけられるので簡単になるとは言っていません。

二次試験を自治体ごとに日程をずらすのかずらさないのかでも状況は変わってきそうです。

また、先程「共通テスト」を例に挙げましたが、大学入試と同じ様な形式になってしまうのであれば、共通問題で自治体ごとに合格点が異なることにもなりかねません(Twitterでこの意見を見つけました)。

一般的に人気の出そうな都市部とそれ以外の二極化も進む可能性もあるような気もします。

作問の観点から

どうしても私立学校の教員としての歴が長くなってくると、入試(生徒募集)の思考が染み付いてしまいます。

その中で、入試問題作成という毎年大変な業務があるのですが、選考問題の作成は思っている以上に大変です。

公立にしても、実は公立高校の入試問題の作成に携わっていたことがある先生が知人にいますが、やはり神経の使い方と会議の回数や会議の時間などは尋常ではなかったというお話で意気投合したことがあります。

ましてや、大人向けの教員採用試験の問題ということであれば、更にまた難しいでしょう。もっとも、学習指導要領に縛られたりすることもなく自由に作問もできそうですが、法律や条例などは変わっていったりもします。

加えて、地域特有の問題(自治体の個性を問うような問題)は出題できなくなりそうです。

まとめ

作問側の負担を減らせる可能性がある、というのは悪くないと思います。

一方で、人材が特定の地域に集中しかねないような政策になってしまうのであれば、かなり危険だとも思います。

そもそも、それだけの人材が応募してくるのかどうか、という問題が根底にあるようにも思います。

まずは教員の現状の改善が先なのではないでしょうか。

期待3割、不安7割というところでしょうか。

今後も動向を注視していかなければいけないように思っています。

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