文科省、教員試験5月に実施要請 25年度、前倒しで人材確保へ(4/25付共同通信記事)

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https://nordot.app/1156194595088991092?c=113147194022725109

さて、教員採用試験についての話題になります。

私が教員採用試験を受験した頃は7月が標準日でした。

その標準日も、2024年度は6/16を標準日にしよう、ということで採用試験の前倒しにかかった文部科学相ですが、どうやら2025年度は更に1ヶ月ほど前倒しして5/11を1次試験の標準日にするように各自治体の教育委員会に要請するようです。

今回の教員採用試験前倒しが悪手だと考える2つの観点

抜本的改革が行われていない

後述しますが、教員に対する待遇の抜本的改革が行われていません。

待遇面でもそうですし、部活動を含めた働き方改革もそうです。

保護者に対する対応のしかたについても、まだまだダメなものをダメとしっかり伝えることができる自治体は少ないようにも思います。これは自治体の問題というよりも管理職の問題なのかもしれませんが。

勤務時間の短縮という観点では、自動音声を使った留守電による対応をするだけでも、少し違うと思います。

いずれにしても、本丸に切り込まない限りは、そもそも採用試験の受験者の増加は見込めませんし、国の教育の根幹が揺らいでしまうことにも繋がりかねません。

単純な時期の問題(早期化すればいいというものでもない)

民間企業の選考に合わせて早期化すれば採用試験を受ける人が増える、というわけではないと思っています。

様々な観点で問題があると思っていて、1つ目は単純に準備期間やら民間企業との兼ね合いやらで受験生の負担のかかり方が変わる点です。

もう1つは(こちらの方が影響が大きいと思うのですが)、教育実習を経験していない学生が大半になってしまう、という点です。

現場経験をもとにすることができなくなってしまうため、小論文の内容がかなり薄くなってしまう人も増えてしまうのではないかと思います。

2次試験の面接までに教育実習が済んでいれば、ある程度、自分の教員としての人間性は観てもらうことができるのかもしれません。

もっとも、邪推ですが、教育実習で教員になるのを諦める学生が多いという話もあるので、その前に選考を受けさせよう、という思惑があるのかもしれませんね‥

おわりに

大学3年生への前倒し選考を行うなど、様々な工夫が行われていますが、未だに抜本的な改革には乗り出せないでいるように思います。

タイミングとして、近しい時期に報道された公立教員への待遇の是正案はこのようなものです。
半世紀ぶりの教員給与増額案 月給4%の調整額を10%以上に 残業代なしは維持(4/19付テレ朝newe)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000345931.html

結局、定額働かせ放題の現状はまだまだ変わることはなさそうです。

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