怖くなれない先生・叱るのが苦手な先生の生徒指導・生活指導のコツ

学校

「生徒指導」や「生活指導」というと、どのようなイメージを持つでしょうか。

よくあるイメージ

・体育の先生がリーダー(主任)

・校則で縛る(服装頭髪とか)

・とりあえずなんだか怖い

一般的に浸透してしまっているイメージはこんな感じでしょうか。

これらも生徒指導の一環ですが、これだけではありません。

日々の細かい関わりが生徒指導の積み重ねなのです。

私、性格上怖くなれないんですよねぇ…

すぐなめられちゃいます。

先日こんなツイートを見かけました。

フレンドリーだけどなめられてない先生ってどうやったらなれるの?

今回は生徒指導についてまとめていきます!

怖いだけが生徒指導ではない

生徒指導の方法の1つとして「怖い」先生を演じるのはあります。

しかし自分のキャラや性格に合っていなければ、伝えたいことが伝わらず逆効果になることもあります。

命に関わるレベルは「大きな声で瞬間的に静止させる」という強めの指導が必要だと思いますし、効果的だと思います。

私が経験したのは校内で工事中の立入禁止の場所に入ってしまった生徒がいたこと時ですね。

折しも、その年に工事現場で未成年が事故に巻き込まれたという報道があった年でした。

あとは実験の時に薬品の扱いのルールを守らないなどというときです。

ただ日々の小さいトラブルにも強めの指導をしていると、生徒側も慣れてしまいますし、「怖い」瞬間の先生だけをどうにかやりすごそうとするようになってしまいます。

教員転職マン
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これでは本質的な解決になりません

今まで様々な学校でいろんな先生を見てきましたが、生徒指導の方法も十人十色でした。

◆ 淡々と語る系

◆ 情に訴えかける系

◆ 瞬間的に強い指導をする系(後のフォローも忘れない)

◆ etc…

淡々と語る系

強めの声掛けは絶対にしないタイプ(ここ一番の切り札にとっておいている人も)。

淡々(たんたん)と、滔々(とうとう)と、滾々(こんこん)と語ります。

間に理屈を挟んだり、落ち着いて説明をしたりする人が多い印象です。

生徒の性格にもよりますが、優等生タイプの真面目な生徒に特に効果が高いと感じます。強い指導が必要ないという見方もできますが。

私の基本タイプはこれです。

情に訴えかける系

生徒自身に「やっぱりそうだ」と思わせるための声掛けを主体とするタイプ。

結局、生徒本人が心の底から納得しないと変わらないわけです。

ダメなものはダメ、反省すべきところは反省すべきを伝えた後に、最後のダメ押しとして生徒の心に訴えかける言葉をかけて締めくくる印象です。

いい意味でも悪い意味でも「他人のために熱くなれる生徒」に特に効果が高いと感じます。

私は、ダメ押しをする時にこの方法を使っています。

瞬間的に強い指導をする系

強い指導もするけれど、話すべきことはちゃんと話して納得させる、緩急の使い方がうまいタイプ。

このタイプで生徒が反発しないのは「その後のフォローもうまい」から。

生徒指導は「夕立」のようにメリハリをつけるという表現がありますね。

指導した後に、気持ちを切り替えさせるきっかけも与えて終わりにするということです。

生徒の心を掴んで離すので一番先生らしい先生なのかもしれません。

生徒指導のポイント

色んな生徒指導のタイプを見てきましたが「この生徒にはこの方法がベスト」と決まっているわけではありません。

日頃から生徒の様子を細かく見ているのは我々教員です。

タイミングや状況、問題の大きさと本人の性格、自分のスタイルなどを考えて良いと思う方法を選択するのが大切だと思っています。

「指導」ってなるとなんとなく身構えちゃってなかなか上手く話ができなくて…

自分も経験がありますが、「それは先生が担任として指導してよ」みたいな言われ方をされることってありますよね。

教員転職マン
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何をどう伝えて生徒にどうなって欲しいのかを考えてみると、意外と単純なことかもしれませんよ!

納得させること

こちらが話をしていても、子どもが不満げに聞いていることってありませんか?

確かに今日の指導中も納得してなかったし、指導した後も何事もなかったかのように雑談してきました!

これだと同じことを繰り返しかねません。

教員転職マン
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結果を変えるためには行動を、行動を変えるためには考えを変えることが大切です!

だからこそ、生徒が納得して自分で考えを改めて行動を変えられるように話をするのが大切だと思っています。

自分ごととして考えさせること

納得させるための方法の1つがこれです。

大人だって、他人事だと思っていると本気になれませんよね。

だからこそ、自分ごととして考えられるようになると考えも行動も変わってきます

教員転職マン
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世の中でこういうこと起こってるけどさぁ、自分に起こったらイヤじゃない?今回のことって似てないかい?

みたいに話をすることもあります。

もちろん、話す内容は伝わりやすいものを選ぶのが大切で、我々の仕事です。

だからこそ我々にはいろんな話をするための広い教養が求められているのだと感じます。

生徒指導の学び方

大学の授業で「生徒指導概論」みたいなものはありますが、現場で行う生徒指導と授業で聞くものはやはり違います。

生徒指導って学ぶ場があまりありませんよね

自分もかなり苦労しました。

ただ、最初に勤務した学校の学年主任の先生方が気を遣って様々な生徒指導の場面に同席させてくれました。

生徒から話を聞く場面だったり、三者面談だったりと、状況を考えて問題なさそうな場面にはとにかく巻き込んでくれました。

先輩の先生の背中を見せてもらうのが一番早いです。

教員転職マン
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自分の性格に合うスタイルの先生の背中を見せてもらえると、「こんな感じでいいんだ!」と解決することもありますよ!

まとめ

生徒指導はつきつめると難しいです。

子どもの気持ちの引っかかりをうまく外しながら解決しないと、後々までもつれることもあります。

子どもが不満を持っていると、保護者も不安になり、大きなトラブルに発展することもあります。

年度の最初は問題なく学級も機能していたのに、後半になると学級崩壊ぎみになる先生もいらっしゃいます。

1学期中に自分の方針やスタイルを示し、良好な関係性を構築できると理想的です。

課題を抱えている生徒は、時間はかかるかもしれませんが、早いうちに少し時間をかけてコミュニケーションをとっておいたほうがいいと思います。

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