学校現場(に限らないですけれども)で体調不良を起こすと、いろいろと自分の周辺にご迷惑をおかけすることになりますよね。
子どもたちが登校してきてから、下校するまでずっと教室にいるのでいつ病院に行けばいいのかしら?
同僚や子どもたちへうつしてしまうというのもそうですけど、病院にいつ行けばいいのか問題も発生します。
たいていの自治体が変則的な勤務時間を組んでいて、我々の休憩時間が夕方の退勤直前に設定されていると思いますので、小学校の先生ならば早退はしやすいと思います。
放課後まで部活指導がある中学の先生たちは病院に行く暇が本当にない!
こちらが問題だと思っています。
健康問題は切実です!何より自分が辛いはず!教師生活10年、4校での勤務を経験した私が、周囲との摩擦を減らして休暇をとるための解決策を伝授します!
先生と学校の現状
部活があると夕方に早退して病院に寄って帰るということがしにくいです。
生徒に事情を話して練習を1日オフにするとか、他の先生にお願いするなど方法はありますが、出来る場合はそれでもいいと思います。
ただし部活動自体が勤務時間を超える活動のため、お願いするのも気が引ける場合もありますね。
自分にとっても子どもたちにとっても同僚にとっても、一番被害が大きいのは「一日休まなければいけない」という状況まで体調が悪化してしまうことです。
そのため、朝一番でインフルエンザの検査をして陰性がわかったら学校に行くとか、薬だけもらってから出勤するなどのダメージを減らす方法を取りたいところです。
人間、完璧じゃないので、どうしても体調を崩すことはある。
そういうときのためにどうするのかという話です。
職場近くの病院は調べておく
自分のかかりつけのお医者さんとの関係もあると思いますが、とにかく薬をもらうとか、診てもらうとか、「とりあえず」の受診が必要な時はあると思います。
職場の周りにある医療機関は必ずチェックしておきましょう。
たいていの場合は内科で済むと思いますが、できれば耳鼻科とか整形外科とかもチェックしておくといいと思います。
自分は異動したら必ずこの3つ(内科・耳鼻科・整形外科)をチェックするようにしていました!
自宅近くの病院で診てもらってから出勤すると、どうしても通勤時間のラグができてしまう。
朝一番で職場の近くで診てもらおう、という対応が効果的な場合が多いです。
中学高校以上であれば、最悪朝のホームルームだけをどなたかにお願いして、1時間目が空き授業であれば可能だと思います。
学校との距離によっては遅刻と早退以外に「中抜け」ということもできる可能性も出てきます。
例えば、1時間目だけ授業して、2~4時間目の空き時間を利用して通院してくるという感じです。
また、逆に午後から体調が悪くなってきた!というような場合でも効果的です。
ここでもやはり自宅まで戻る時間を節約できるので、病院の受付時間に間に合わない!というリスクを減らすことができます。
少しでも早く薬を処方してもらえば、それだけ早く服用することも可能です。
パッと水分だけ買って薬を飲んでしまって、早く寝ることによって早期に回復する(翌日に持ち越さない)こともありえます。
どうしてもやらなければいけないことがあっても、そこは寝る。
私は体調の悪い日は早めに床に就き、翌朝早く起きるようにしています!これでも起きられない時は本当に体調に悪い時だというバロメーターにもしています!
通院する時間を作る具体的な方法
時間割変更
中学高校以上の教科担任制の校種や学校であれば、最悪の場合、当日の授業の中で入れ替えをしてやりくりすることも可能です。
時間割を入れ替えてもらう先生と、子どもたちにはちょっと負担をかけてしまいますが、理由をちゃんと伝えれば、(そんなに頻繁でなければ)子どもたちも納得してくれるはず。
例えば、ある日の時間割がこんな感じだったとします。
どうしても体調が悪くて、朝に病院に行きたいと思ったとします。
この時、問題になるのが1時間目の中2-Aの授業。
これをどうするかというと、A先生の5時間目と入れ替えると病院に行けるようになります。
もちろん、特別教室の関係とか、体育のグラウンド割とかが関係してくると上手くいかない場合もあります。
また、1時間目に急にお願いすることになるので、出勤したら授業を交換してもらった先生に必ず一声お礼の言葉を伝えるようにしましょう。
私は缶コーヒーとクッキー1枚くらいはお礼として買っていっていました!
また、朝からなんとなく調子が悪くて、1時間目が終わった時にやっぱり薬をもらいに行きたいと思った時はどうするか。
以下のように入れ替えをすると「中抜け」が出来るようになります。
頭の中での考え方は以下の通りです。
①3時間めの中2-Cを動かしたい
②授業をやってもらっとして返してもらえるのはB先生しかいない
(だからB先生から5時間目に中2-Cの授業を返してもらおう)
③3時間目のB先生の中2-Bをうまく交換できないかな
④B先生とA先生で3・4時間目を交換すればうまく三角トレードが成立するな
※もちろん2時間目までガマンできそうとか、2人の先生に迷惑をかけるのが忍びないのなら、A先生と直接2-Cの授業をトレードするという方法もあります!
この作業、実は慣れておくといろんなところで重宝します。
試験前に祝日や学校行事の関係で授業時間数が揃っていなくて進度に差がある時とかにちょちょっと交換してみたりとか。
自分じゃなくて学年の別の先生が同じような状況になったときに組み換えをしてあげるとか。
パズル要素が強いので、好きな人は好きだし得意な人は得意。
この時間割の入れ替えを駆使すれば、中抜けしやすくなります。
学校医がやっている内科などであれば、場合によっては予約させてもらえたり、事情を話して優先的に診てもらうことが出来る場合もあります。
その学校、医療機関、その他いろいろな事情は予め知っておきたいですね。
注意すること
気をつけなければいけないのは、突然の時間割変更をすると、生徒が変更した科目の教材を持ってきていない場合があるということ。
この点だけは注意しましょう。
また、上の例だとC先生には時間割変更はお願いしにくいです。
家庭科の調理実習などで2時間連続の授業を想定している場合も多く、実技科目の先生は入れ替えをしにくいことも多いです。
入れ替えをお願いする際には生徒への影響、他の先生の授業への影響など配慮するようにしましょう!
どうにもならない場合
最悪の場合は自習監督をお願いするしかないと思います。
授業の進度もバラけたり、色んな弊害はあります。
日頃から、演習教材を印刷して前もって机の上に置いておくと、その教材を使っての自習監督をお願いすることができる場合もあります。
また同僚の先生によっては、授業の進度を揃えるために、「自分の授業を連続で2時間やってしまうよ!」と言って自分の代わりに授業をしてくれることもあります。
バラけてしまった授業進度は、定期試験前などの機会に担当する先生どうしで話し合って調整をしてください!
時間割変更が得意になると教務の時間割係の担当になるかもしれません!
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