学校の先生になりたい!
そう思っている熱意のある人は少なくないはず。
私自身も今でこそ教員として現場に立っていますが、実は教員になるまでの道のりは決して一本道ではありませんでした。
なんと、大学の学部生時代に取得した教職科目の単位数は0なんです!
一般的な教員免許の取得方法は大学4年間をかけて計画的に教職科目で必要な単位数を取得しますね。
特に小中学校の教員免許の取得を目指す場合は大学3年時に介護等体験を行い、大学4年時に教育実習を行うのが普通です。
このような一般的な方法と、かけ離れたやり方で免許を取得することになった自分の方法を説明していきたいと思います。
どうしたら失敗しないか。
また、多少の回り道をしても目的の教員免許を取得するためにはどうすればよいか。
私の失敗談と反省点が参考になれば幸いです。
教員免許を5種類(小・中高数学・中高理科)取得している自分が取得までの道のりを丁寧に解説します!
教員免許を取得するために必要な単位数
これは各大学の事務所に問い合わせればわかりますし、当然文部科学省のホームページにも記載があります。
文部科学省のホームページ内は探しにくいと思いますので、必要な単位数についてまとめてあるページ(PDF)はこちらになります。
どの校種でも大学を卒業するのとは別に(一部兼ねられる単位は存在しますが)、教職課程の科目で40~60単位程度修得しないといけません。
私自身も卒業に必要な124単位以外に、60単位以上修得することになりました。
幼稚園・小学校・中学校・高等学校で必要な単位数は変わってきますが、ここでは私が取得した中学校と高等学校の教員免許について説明していきます。
大学入試の段階から計画的に考えること!
多くの大学受験生がそうだと思いますが、入学時の偏差値だけで学部や学科を選択してしまうと、自分が取得したい教員免許が取得できない可能性があります。
私自身がそうでした。
ここまで計画的に大学に問い合わせをする受験生はなかなかいないかもしれませんが、教職過程は必要な単位数も多く計画的に履修をしないといけません。
自分の将来のためにも、出願する前に必ず確認しましょう。
確認するポイントを以下に書いておきます。
大学に入学した後に希望する校種・教科の教員免許を取得できないことに気づいた場合
新入生対象のオリエンテーションで
数学の教員を志望していたにも関わらず、大学に進学した後でそれが不可能に近いことを知りました。
きっかけは、入学後に開催された新入生オリエンテーション。
教職課程についての説明もあったのです。
そこで、自分が進学した学科は数学の教員免許を取得することが不可能だという説明を受けました。
その瞬間に血の気が引いていったのを今でもハッキリとおぼえています・・・
また、理科の教員免許なら取得できる旨の説明はあったものの、教職課程の取得単位数の多さと、進学した学部学科の忙しさから、教職過程を取得する人はほとんどいないとも告げられました。
この時点で、私は数学だけでなく、理科の教員免許の取得も諦めてしまったんです。
ただ、これも後から分かったのですが、頑張り方によっては解決できる方法もあったのです。
また、教職課程を一部でも取得していると、その後の展開が変わることもあります。
応用化学科で数学の教員免許を取得できなかった原因
応用化学科では数学の教員免許を取得できないのに、化学科では取得できる。
これはなぜなのか。
その理由は、応用化学科は数学の授業自体はあるのですが、数学の教員免許を取得するために必要な数だけの単位数に足りていないのが原因でした。
応用化学科で設置されている数学の授業は数学Ⅰと数学Ⅱの8単位。
これに対して、化学科で設置されている数学の授業は数学Ⅰ~数学Ⅴの20単位だったんです。
ここに最大の違いがあったんです。
教員免許を取得するには、該当の分野について必要な単位数を取得しなければいけません。
逆を言えば、単位数さえ取得してしまえば、教員免許は取得できるのです。
応用化学科でも数学の教員免許を取得する方法
必要な単位さえ取得しまえば教員免許は取得できるので、他学科聴講という制度を利用しましょう。
要するに、応用化学科の学生でも、他の学科の授業を取得できるという制度です。
大学によっては1年間に4単位までとか、上限が決まっています。
また、自分が取得しなければいけない単位の授業が自分の空き時間に開講されているなどの条件も必要です。
後から調べてわかったことですが、他の学科の授業を自分の授業の空いているところに詰め込むことで、大変だけれども数学の教員免許を取得することは可能でした。
他学科聴講の大変なところは授業数の多さだけではありません。
自分の学科の友達が一切いないので、孤独に授業を受けることもしばしばあります。
また、大学の規模が大きくて数学科、物理科、建築科など複数の学部学科が設置されている大学は他学科聴講により必要単位数の条件を満たしやすいですが、そもそも他学科が存在しない場合などにはこの方法は使えませんので、やはり入学前にきちんと調べておくのが無難です。
大学卒業後2年間で教職課程を取得した方法
学部卒業時の状況
大学を卒業するだけの単位は当然取得していました。
また、選択科目で日本国憲法の授業や、体育の授業、外国語のコミュニケーションの単位など「教育職員免許法施行規則66条の6に定める科目」についても履修はしていました。
ただし、教職課程の授業は一切受けておらず、教職課程の取得単位数は0でした。
この状況からどのように2年間で教員免許を取得したのか、方法をご説明します。
大学卒業後の進路選択
結論から言うと、大学を卒業した後に同じ大学の大学院に進学することになりました。
しかし、そこに至るまでには紆余曲折がありました。
就職活動も大学4年時も少ししたのですが、どれもしっくりこなくて、やはり自分の中で教員になりたいという思いが強く復活してきました。
そこで卒業前に様々な大学に問い合わせて、学士入学(大学3年生からの編入)をしたとして教員免許を取得するのに何年かかるのか調べました。
この時点で、社会に出るのが数年遅れる覚悟はしました(みなさんはそういうことがないようにしてくださいね)。
都内の東京理科大学(第一部・第二部)を含め、明星大学や玉川大学などの教職課程に強い大学へも赴き、事務所で問い合わせをしました。
しかし結果として、これらの大学へ進学や編入した場合でも、最短で3年間はかかってしまうという返答をいただきました。
理科の免許にしても数学の免許にしても、取得しなければいけない教職課程の単位数が多すぎること、理科は実験の単位を修得しなければいけないことが挙げられます。
通信課程での取得も考えましたが、介護等体験と教育実習が残ってしまっているため不可能でした。
加えて、理科は実験の単位が必修になっているので、通信課程で取得することはできません。
改めて自分の大学の事務所で相談したところ、大学院へ進学すると同時に休学し、科目等履修生制度を活用して単位を修得すれば、理科の免許ならば2年間で修得できることが判明したんです。
同じ大学だからこそ単位の読み替えも多数でき、理科の教員免許ならば、教科に関する科目は一部の実験科目以外は全て履修しているという扱いになるため、最短2年での取得が可能だったわけです。
大学院進学と同時に休学
大学院へ進学して休学したことによって、履歴書上の経歴に空白が空くことはなくなりました。
そして、自分で獲得した時間を有効活用するために、教職課程を週3日にまとめて取得しました。
平日の残りの2日に関しては、学校のボランティアに赴きました。
少しでも現場経験を積みたかったからです。
もちろん、教員免許も必要でない、アシスタントという役割なので直接教科の内容を教える場面は少ないです。
具体的には、月・水・木曜日は大学で1時間目から遅いときには7時間目まで教職課程の授業を受け、火曜日と金曜日は学校現場でお手伝いをするという感じです。
また、夜は塾講師のアルバイトを行って教科の内容に触れ、教える努力もしました。
介護等体験については大学院を休学した1年目に、教育実習については2年目にまとめて行いました。
これらの実習の単位を落としてしまうと、社会に出るのが自動的に遅れてしまうので、かなり緊張しました。
実は介護等体験の4日目にぎっくり腰になってしまったんです。
この時は実習中止にならないかヒヤヒヤしました。
帰りがけに整形外科によって痛み止めの注射を打ってもらって薬と湿布をして最後まで乗り切ったのは今ではいい思い出です。
東京都教員採用試験に合格
こうして2年間で教員免許を取得することができました。
また、2年目には単位取得と並行して教員採用試験の対策も行いました。
教職教養試験、専門教養試験、小論文対策、面接対策など、いわゆる試験対策全般も同時進行で行いました。
大学の教員就職支援センターがあったので、よく小論文の添削や面接の練習などをしていただきました。
まとめ
学校の先生は大変だけど魅力的なお仕事!
教員免許の取得は簡単ではないけれど、必要な単位数が修得できれば免許取得自体はできます!
どのように、必要な単位数を修得するのか、きちんと調べましょう!
日本国内には通信制大学も含めて教員免許の申請はしやすい環境が整っています!
ぜひ、教員になるという夢を実現させてくださいね!
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