元記事はこちら
https://mainichi.jp/articles/20230929/k00/00m/040/372000c
こちら、Yahoo!ニュースでも取り上げられていて、コメントが多数ついています。
的を射たものもありますので後半で紹介していきたいと思います。
さて、日本英語検定協会が9/29に「準2級」と「2級」の間に級を新設するという発表をしたようです。目的は準2級と2級のギャップを埋めることで、学習者に身近な目標を提供するとしています。
こう言われると聞こえはいいですが、はっきり言って英検は受験料も高額になっています。
高校受験や大学受験などでもあれば有利に働くことも、多いとは言わないまでも少なくありません。
費用負担の面を考えても、ご家庭によっては受験する回数にそもそも差が出たり、不公平感が高まりかねない状況はあると思います。
そんな中、更に受験を拡大させるような、中学生や高校生を狙ったようなところへの級の新設。
様々な思惑が蠢いているように思わざるを得ません。
ここからは私の言葉ではなく、Yahoo!コメントに寄せられたものを引用していきましょう。
するなら準1級と1級の間だろう。準1級は国公立大入学の勉強を真面目にしていたら何とかクリアできる難易度の語彙。1級ではNew York Timesなどでお目にかかるような日常的にはあまり使わないような語彙で格段に難しくなる。 1級を少し下げて,今の1級を特1級とかにするのが順当だと思うが…
準2級と2級の間というのは,レベルというよりも,高校生など受験生の需要が見込めるという金儲け判断とみた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/389d73729fa6afafcf7eb89678b3c6ff791040df/comments
こちら20000件以上の賛同を得ていました。個人的には私自身も感じていることをズバッと言ってくれています。
また、似たようなことはすでに高校生たちですら気づいてしまっています。
私自身高校生ですが、周りを見ていると英検は大学受験に利用出来るから受けているというのが大きいイメージです。でも実際有利に働くのは準1級(見かけて2級)以上だと思います。2級は高校卒業レベルということで特にアドバンテージにはならないという判断をする大学も多いのだと思います。
そんな中、準2級と2級の間を作ることの意味…英検は年々高くなってますし、学校によっては何年生までに何級合格と厳しく目指させている学校もあると聞くので学生の負担が大きくなるのが心配です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/389d73729fa6afafcf7eb89678b3c6ff791040df/comments
本当におっしゃるとおりだと思います。
2級は持っていてもまぁ、普通という認識は強いと思います。
個人的に、1級の上に特1級を作る意外に1級と準1級の間に作りながら準1級を少し下げるとか、準1級と2級の間に設定するとか、違うやり方もあったのではないかと思います。
他には教員の試験監督について述べているものもあります。
大学入試で使えるのは2級以上なので、2級の下に1ランク新設しても、大学入試上はメリットを感じません。そんなことより、受験料を安くしませんか? 2級を個人申込したら8400円。ぼ◯たくりバーと見紛うレベルです。学校の教員をタダ働きで試験監督に動員し、学校を会場とする準会場でも6000円台。もはや、何に6000円払っているかわからない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/389d73729fa6afafcf7eb89678b3c6ff791040df/comments
※一部伏せ字にしました
このように、今回の英検の級新設については、金儲けの意味合いが強いのではないか、という意見がかなり多いです。
この件に限らずですが、子どもや教育の分野で、あまりにもアコギにお金稼ぎをしないで欲しいと感じます。
他の先生もよく言うのですが、理科教材の消耗品の耐久性が段違いに悪くなっているのもこの1つです。
通常使用している中で、消耗品が壊れていくのはある程度仕方のないことだとは思います。
ただ、昨今は寿命があまりにも短かったり、作りがあまりにもお粗末なものも増えてしまったように思います。
本当に日本のため、子どものためにと考えるのであれば、子どもを食い物にするような施策はやめてほしいものです。
今回の英検の級の新設については、もちろん賛否両論があると思いますが、見ている感じ否の要素が少し強いかな、という印象です。
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